こんにちは、Supporters’ Supporterの安次富です。
FM那覇の番組「Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ」の第16回放送が2025年12月17日に配信されました。
今回の放送では専門的な知識を学びつつ、現場での「配慮」と「特別扱い」の違いや、情報に囚われずに目の前のこども自身を見ることの大切さを整理しました。支援者としての心持ちや、こどもの「しんどさ」に寄り添うための視点が詰まった内容となっています。
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「配慮」なのか「特別扱い」なのか
現場でよく議論になるのが、特定の特性を持つこどもへの関わり方です。
福里さんによると、ももやまこども食堂ではあえて「配慮」や「特別扱い」を意識しすぎず、「その子はそういう特性がある子である」というありのままの認識で関わっているといいます。例えば、段差が登れなければ手伝うといった、日常的な助け合いの延長線上に支援があるという考え方です。
自主性や自己決定を尊重しつつ、困っているサインをキャッチして対応することが、支援における「配慮」の基礎になります。
情報に「囚われない」ための見立て
支援の現場では、事前にその子の診断名や特性などの情報が入っている場合と、全く情報がない「ゼロベース」で出会う場合があります。
• 情報がない場合: 関わりの中で「何か困りごとがあるのかな?」と、配慮すべきラインを丁寧に探っていく。
• 情報がある場合: 慎重になれる一方で、診断名という情報に囚われてしまい、その子自身を見失ってしまうリスクがある。
大事なのは、知識としての障害特性(ADHDやLDなど)を理解しつつも、目の前のその子を一つの要素として捉える「自分なりの見立て」を持つことです。専門的な言葉に当てはめるだけでなく、現場で感じる「この場面ではこうだった」という感覚を大切にしながら、多角的にこどもを捉える姿勢が求められます。
「こどもらしさ」と「しんどさ」の境界線
発達障害などの特性を学ぶ意義は、単にラベルを貼ることではなく、「ただの困った子」と誤解しないための土台を作ることです。
例えば、「道端のものが気になって帰宅に時間がかかる」といった行動は、5歳なら「こどもらしさ」ですが、年齢を重ねてもそれが生活に支障をきたすほどであれば、本人にとっての「しんどさ」に繋がります。
また、ゲームに負けて激しく怒る子がいたとしても、それが本人にとって「インターハイのような真剣勝負」の感覚であれば、その感情自体は理解できるものです。「その年齢相応の社会性」という視点と「本人なりの背景や感情」へのフォーカス、この両方のバランスを持って理解することが、支援者としての信頼関係を築く鍵となります。
おわりに
今回の放送では、障害という枠組みを学びつつも、結局は「その子を丸ごと理解しようとする心持ち」が大切であるというリアルな議論が展開されました。
支援者が基礎知識を持っていればこそ、目の前のこどもの言動に対して「なぜだろう?」と建設的に悩むことができます。それは、こどもを「やばい子」として排除せず、共に未来を描くための第一歩となるはずです。
◾ 動画のご案内
🎙【タイトル】
Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ(2025年12月17日)
📌今回の放送は、障害特性に関する基礎知識を土台にしながらも、情報に囚われすぎず目の前のこどもを「一人の人間」として多角的に捉える支援のあり方について語り合った回でした。
Supporters’ Supporterでは、こども支援団体向けのコンサルティング、スーパーバイズ、研修のご相談も随時承っています。
ご関心のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。こども支援オンライン学習プラットフォームSupporters‘ Web Academyは、こども支援者に無料で提供しています。
この取組は、多くの方のご寄付によって支えられています。学びたい支援者が安心して学び続けられる環境づくりに、ぜひご協力ください。
※Supporters’ Web Academyへのご寄付は、みらいファンド沖縄にて設置した基金を通じて、税制優遇の対象となります。
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