こんにちは、Supporters’ Supporterの安次富です。FM那覇の番組「Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ」の第2回放送が2025年5月21日に配信されました。
毎週水曜10:30と日曜16:30に配信されるこの番組は、こども支援に特化したeラーニングコンテンツ「Supporters’ Web Academy」の内容を元に、こどもの福祉や教育など、こども支援について一緒に考え、学んでいくことを目的に、eラーニングの内容をベースにパーソナリティの安次富と、アシスタントの福里さんが自由に語り合うトーク番組です。沖縄を拠点に、現場でこどもたちと向き合う二人が、支援のリアルと学びをお届けします。
今回の放送では、前回視聴したSupporters’ Web Academyのレッスン1の内容を振り返りながら、「ももやまこども食堂」の実践をもとにより深くディスカッションを行いました。
前半部分の動画はこちらから→
https://youtu.be/iys-qXJ5Wnk?si=rb9ctZ-3nWUKruGP
レッスン1の動画はこちらから→
https://supporterssupporter.com/2025/06/19/basicknowledge/
※放送後にSupporters‘ Web Academyの全体シラバスが変更となったため、コース名・レッスン番号が変更されております。
レッスン1「こども支援の概要と基礎知識」の振り返り
レッスン1の動画では、まず「こども支援」とは何かが整理されています。こども食堂や居場所づくりなど、多様な形がある支援の分類を学び、最終的には「こどもの権利を守り、こどもがこどもらしく過ごせること」が大切であると強調されました。
こうした基本知識を持つことで、現場に入る前に、こどもをより深く理解できるきっかけになります。
福里さんは、レッスン動画を視聴して「事前に知っておく」ことの価値を強調しました。この学びがこどもへの理解を深める一歩となり、支援活動において非常に有効であると実感されたとのことです。
「ももやまこども食堂」の活動概要とこどもたちの様子
福里さんが勤務している「ももやまこども食堂」は沖縄市にあり、沖縄市の貧困事業等を活用して活動しています。
今年度に入ってからの利用者数は80人以上で、特に小学生の高学年が多く利用しているとのこと。キャパシティの問題から学年等で利用日を区切り、通常は平日週5日のうち、1人週1回程度ですが、1日あたり10名から15名、多いときで30名以上のこどもたちが訪れる日もあるそうです。
曜日によって居場所の雰囲気が異なり、大人数の日は公園に出かけて身体を動かして遊んだり、女の子が多い日は屋内でダンスや絵を描いたりすることもあります。
異年齢のこどもたちが集まる日には、お姉さんが弟の面倒を見るような関係性が自然に生まれることも。福里さんは、「こどもたちが作ってくれている居場所なんだな」と感じており、居場所自体が「生きている」かのように、同じこどもたちでも日によって異なる表情を見せると語りました。
「ももやまこども食堂」の理念は「こども時代はこどもらしく過ごす」。こどもたちが「楽しい」と表現し、安心して過ごせることを大切にしています。「一人で寂しいから来た」「雨宿りに来た」といった理由でこどもたちが訪れ、地域の中でこどもたちのセーフティネットとして機能していると福里さんは感じているそうです。
行政の関与を敬遠する家庭でも、「ももやまこども食堂」が「遊び場」として捉えられることで、こどもたちが気軽に訪れることを許容されやすいという特徴があります。これは、「支援っぽくない」シームレスなアプローチが重要であるという学びにつながりました。「こどもがやりたいことを認める」「こどものありのままを受け止める」「こどもの最善の利益を尊重する」といった、こどもの権利を尊重した姿勢が、「ももやまこども食堂」の重要な工夫であると感じました。
現場の課題:キャパシティと行政連携の難しさ
福里さんは「ももやまこども食堂」の抱える課題についても語ってくれました。
まず第一にキャパシティの問題を挙げていました。
30名ものこどもたちが来所すると物理的なスペースやスタッフのマンパワーが不足してしまいます。遠くの公園に行く際に、車が足りないといったリソース不足も課題です。
また、行政との連携の難しさについても触れていました。
補助事業として資金を得ているものの、行政との関係が上下関係のように感じられることがあるとのこと。行政側は補助金の活用状況や成果を重視する一方で、現場では「これまで特定の人としか話せなかった子が、ある日みんなで遊べるようになった」といった、こどもの成長や喜びを重視するため、評価基準の視点が異なることが課題として挙げられました。この「何気ない日常」の中でのこどもの成長を、行政に「成果」としてどう伝えていくか、という点に難しさを感じているそうです。
「Supporters’ Web Academy」が現場にもたらす価値
このような行政との評価視点の違いがある中で、改めて支援を学び直すことの有効性を指摘しました。
例えば、ある子が他者と関わりたいという「ニーズ」を把握し、その子の背景(学校でのトラブルで同年代が苦手など)を考慮し、年上や年下のこどもたちとの場を設定する。さらに、その子が関心を持てるようなゲームを選ぶことで、こどもが輝ける瞬間を作り出す。
こうしたプロセスは、こどもたちの最善の利益を考え、寄り添っていく実践であり、Web Academyの学びを通じて自身の感覚的な実践を再解釈する助けになると述べました。
福里さんも、Web Academyがそのためのツールの1つになっていると実感しているとのことです。
また、福里さんは、こども支援の現場ではマンパワー不足のため、こどもたちが常にいる中で事務作業や買い物、送迎などが発生し、研修を受ける時間を作るのが非常に難しく、そのような中で、Supporters’ Web Academyのような動画視聴形式のコンテンツは、短時間でさっと見れるというメリットがあり、多忙な現場のニーズに合致していると述べていました。
動画のご案内
🎙【タイトル】
Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ(2025年5月21日)
📌こどもの居場所づくりやこども食堂に関わる方にとって、現場の工夫や課題を学べる放送回です。
Supporters’ Supporterでは、こども支援団体向けのコンサルティング、スーパーバイズ、研修のご相談も随時承っています。
ご関心のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
こども支援オンライン学習プラットフォームSupporters‘ Web Academyは、こども支援者に無料で提供しています。
この取組は、多くの方のご寄付によって支えられています。学びたい支援者が安心して学び続けられる環境づくりに、ぜひご協力ください。
※Supporters’ Web Academyへのご寄付は、みらいファンド沖縄にて設置した基金を通じて、税制優遇の対象となります。
https://congrant.com/project/mfo/13441/form/step1?type=monthly


