こんにちは、Supporters’ Supporterの安次富です。
FM那覇の番組「Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ」の第8回放送が2025年8月20日に配信されました。
今回の放送では、レッスン6「こどもの権利とセーフガーディング」をテーマに、こどもの声のひろい方や学校・地域での受け止め方について議論しました。ももやまこども食堂の実践例をもとに、非言語のサインをどう受け止めるか、学校との協働の変化、そして衝突を学びの機会とする姿勢が共有されました。
前半部分の動画はこちらから→
https://youtu.be/hLekDzk45iQ?si=f1Bfyj6frYAKe97n
記事内で登場する研修動画はこちらから→
https://supporterssupporter.com/2025/06/19/rightsofthechild/
※放送後にSupporters‘ Web Academyの全体シラバスが変更となったため、コース名・レッスン番号が一部変更されております。
現場で見える「風向きの変化」
ディスカッションでは、ももやまこども食堂での実践から見えてくるこどもの現状について掘り下げました。
こどもたちが生活の中で抱える困り事に対して取り組みを行おうとする際、行政に説明し、それが行政の活動範囲となるかどうかのやり取りには難しさが伴います。
一方で、学校側の姿勢には良い変化も見られています。最近では、ある中学生の男の子が、トレーディングカードゲームを通して交流したいと企画したイベントのチラシを、中学校側が心よく受け入れ、掲示板に貼るだけでなく、各家庭向けにメールで送信してくれたという事例が紹介されました。
以前なら「前例がない」「計画書に書かれていないからNG」とされがちだった活動が、最近ではこどもの声を重視し、柔軟に受け入れられるケースが増えているそうです。
非言語的な「声」を拾う価値
こどもたちの声を聞くことの難しさとして、言葉にできる、あるいは文章にできる声を持つこどもは多くないという点があります。議論では、こどもの声は必ずしも「言葉」で表現されるわけではないことが強調されました。
例えば、近くに寄ってきて脇腹を殴ってくるような非言語的な行動も、「聞いてほしい」という声の表れかもしれません。実際にスタッフがこのようなサインをキャッチし、対応したところ、単に「お茶が飲みたい」という要望であったケースも紹介されました。
このようなサインをキャッチするための土台や環境作りを意識すること、そしてスタッフ全員が、それぞれ色の違いはあれど、こどもの声を聞くことを大切にしているという認識の一致があることが、ももやまこども食堂の特長として挙げられました。
こども会議のような形式的な場を設けなくても、こどもたちは活動の中で、勝手に議長や副議長を立てて「こども会議」を始めるなど、自発的に企画を生み出すことがあります。重要なのは、声が出てきやすい環境を作ることです。
衝突(コンフリクト)を排除しない支援
こどもの権利を守るベースとして、こどもを一人の人として扱うことが大切であり、「弱い存在」として過度に保護するのではなく、言うべきことは言うという姿勢が重要です。
こどもたちの意見は、「今から意見を聞くよ」という場ではなく、送迎中の車内や、遊んでいる最中など、何かしながらのタイミングでポロッと出てくることが多いです。例えば、本気でカードゲームに取り組む中で「対戦相手が欲しい」という声が上がり、そこから企画が広がることもあります。
また、こどもたちの「これしたい」がぶつかる衝突(コンフリクト)は、大切な経験として捉えられています。スタッフは、こどもと大人の衝突、こども同士の衝突に対して、すぐに取り除こうとするのではなく、その衝突を大事にしています。衝突時には、できることとできないことを伝えたり、どうすれば解決できるかを話し合ったりすることでコミュニケーションを深めています。
議論では「衝突は悪ではなく、学びの機会として大事にしたい」という共通認識がありました。
精神的健康という日本が抱える課題
現在、全国各地でこども基本法に基づいたこども計画やこどもの権利条例の策定が進み始めています。
しかし、紹介された調査によると、日本は「身体的健康」や「学力」では上位に位置する一方、精神的健康(メンタルヘルス)の面では32位と低く、大きな課題を抱えていることが明らかになっています。この結果は、今後もこどもの権利をどのように守り、精神的な健康をサポートしていくかを深く考えていく必要性を示しています。
◾ 動画のご案内
🎙【タイトル】
Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ(2025年8月20日)
📌今回の放送は、こどもの権利をテーマに、現場の実践や学校との関係変化を交えながら、こどもの声をどう受け止めるかを考える放送回です。
Supporters’ Supporterでは、こども支援団体向けのコンサルティング、スーパーバイズ、研修のご相談も随時承っています。
ご関心のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
こども支援オンライン学習プラットフォームSupporters‘ Web Academyは、こども支援者に無料で提供しています。
この取組は、多くの方のご寄付によって支えられています。学びたい支援者が安心して学び続けられる環境づくりに、ぜひご協力ください。
※Supporters’ Web Academyへのご寄付は、みらいファンド沖縄にて設置した基金を通じて、税制優遇の対象となります。
https://congrant.com/project/mfo/13441/form/step1?type=monthly


