こんにちは、Supporters’ Supporterの安次富です。
FM那覇の番組「Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ」の第6回放送が2025年7月16日に配信されました。
今回の放送では、前回に引き続きセンシティブでありながら、誰にとっても身近にあるかもしれないテーマである「こども虐待」を取り上げました。こども支援者だけでなく、こどもと関わるすべての人々が虐待の予防と早期発見、適切な対応について理解を深める時間となりました。
前半部分の動画はこちらから→
https://youtu.be/jkIzVNl2Tic?si=_gRI-2hstiA4Br4g
記事内で登場する研修動画はこちらから→
https://supporterssupporter.com/2025/06/19/childabuse/
※放送後にSupporters‘ Web Academyの全体シラバスが変更となったため、コース名・レッスン番号が一部変更されております。
こども食堂の現場から見えてくる「虐待の兆候」
ディスカッションでは、福里さんから現場で感じているこども虐待の現状について、具体的なお話がありました。
お菓子の消費スピードが非常に早いこども、明らかにサイズが合わないパツパツのズボンを履いているこども、あるいは大人が手を上げた動作にビクッと反応するこどもがいるといった状況が具体例として挙げられました。また、大人に過度に距離が近いこどももいるとのことで、これらが虐待のリスクを示す要因である可能性も指摘されました。
これらの兆候から虐待だとすぐに判断することは難しいものの、「もしかしたら怪しいな」と感じる場面は少なくないとのことでした。
通告のハードルと役割
福里さんからは、虐待ではないかというモヤモヤがありながらも、「通告するほどのものなのか」と通告のハードルの高さを感じているという声が聞かれました。
これに対し、安次富からは「疑いの時点で通告すること」が、私たち大人の義務として存在しているという話があり、過去の経験として、朝ご飯がなかなか用意されない日が続く、数日間ずっと同じ服を着ているといった内容でも通告してきた例を紹介しました。
重要なのは、虐待かどうかの判断は、通告者が行うものではなく、児童相談所(児相)や市町村の虐待対応部署が行うということです。私たちは、あくまで情報を提供する役割を担うべきだと述べています。
日本の現状では、虐待通告をしてもすぐにこどもが保護されるケースは稀ですが、こまめに通告対応を行うことで、支援者側と児童相談所などの関係機関が、そのこどもの抱えるリスク感をすり合わせることができるという重要な視点を提示されました。これにより、早期にネットワークが構築され、未然に虐待を防ぐことにつながる可能性も期待されています。
「よかれ」と思っての行動が招く不利益
ディスカッションでは、正しい知識がなければ「よかれ」と思って行った対応が、かえってこどもを傷つけたり、不利益をもたらす可能性があるという点が指摘されました。
特に、こどもから性的虐待が疑われるような発言があった際に、詳細を深掘りすることは、こどもの記憶を「汚染」し、後に性的虐待や性犯罪の証拠としての価値を弱めてしまう可能性があるという専門的な知見が共有されました。
現場の支援者がこうした専門的な知識を得る機会が少ないことが課題として挙げられ、学びの場が不可欠であると再認識されました。
こども食堂の「気づきの場」としての価値
こども食堂は、こどもたちが家庭のように安心して訪れる場所であるため、虐待の兆候に最も早く気づける可能性があり、「気づきの場」として非常に重要な役割を担っていると述べられました。全てのこども食堂が虐待対応を担うべきというわけではないものの、こども支援に携わる人々が虐待の認識を持ち、通告先などの知識を持つことが求められています。
これは、社会全体でこどもを支え、虐待を減らすことにつながるという視点です。支援現場では、チームで連携し、こどものみならず保護者の背景にある困難にも目を向けることの重要性が語られました。
◾ 動画のご案内
🎙【タイトル】
Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ(2025年7月16日)
📌今回の放送は、「こども虐待の理解と対応」をテーマに、虐待の兆候に気づく視点や通告の重要性を支援者の立場から学び合った放送回です。
Supporters’ Supporterでは、こども支援団体向けのコンサルティング、スーパーバイズ、研修のご相談も随時承っています。
ご関心のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
こども支援オンライン学習プラットフォームSupporters‘ Web Academyは、こども支援者に無料で提供しています。
この取組は、多くの方のご寄付によって支えられています。学びたい支援者が安心して学び続けられる環境づくりに、ぜひご協力ください。
※Supporters’ Web Academyへのご寄付は、みらいファンド沖縄にて設置した基金を通じて、税制優遇の対象となります。
https://congrant.com/project/mfo/13441/form/step1?type=monthly


