【ラジオ出演報告】地域に必要とされる“居場所”とは──あがぺハウスの取り組みと支援者の学び

地域の居場所活動と学びを紹介したラジオ放送に関する記事のアイキャッチイラスト

こんにちは、Supporters’ Supporterの安次富です。
FM那覇の番組「トークランチョンビート」内のコーナー「Supporters‘ Web Academy みんなで描こう支援のミライ」2025年2月12日の放送回では、沖縄県八重瀬町でこどもの居場所「あがぺハウス」を運営されている金城正則さん・雅美さんご夫妻をゲストにお迎えし、
活動の原点や、支援の中で感じてきた課題、そしてeラーニング「Supporters’ Web Academy」を通じて得た気づきについてお話しいただきました。
この記事では、当日の放送内容を要約してご紹介します。

「あがぺハウス」を運営されている金城正則さん・雅美さんご夫妻と安次富
目次

◾ あがぺハウスとは?

あがぺハウスは、沖縄県八重瀬町の静かな住宅街に位置する、地域密着型のこどもの居場所です。
金城さんご夫妻が、ご自身の退職後に地域のためにできることを」と立ち上げ、現在は次のような活動を行っています:

  • 学習支援(週2回)
  • こども食堂(週1回)
  • 遊びや会話を通じたこどもたちとの日常的な交流

家庭的な雰囲気の中で、こどもたちが安心して過ごせる“第2のおうち”のような場所を目指して、活動を続けてこられました。

◾ 活動の出発点とこれまでの歩み

活動のきっかけは、「退職後、地域のために何か役立てないか」という想いから始まったものでした。 知人が運営するこども食堂の様子を見て「自分たちにもできることがあるかもしれない」と感じ、ご夫妻での運営をスタートしました。
始めは、たった3人の親子からのスタートでしたが、少しずつ地域に根づき、今では毎週多数のこどもたちが訪れる場所へと成長しました。
なかには、初めは緊張していたこどもが、次第に笑顔でふれあいを楽しむようになったケースもあり、
こどもたちの小さな変化が活動を続けるうえでの力になっていると話されていました。

◾ 現場で見えてきた課題と葛藤

こうした温かい関わりの一方で、日々の活動にはさまざまな課題も存在します。


◾こどもとの信頼関係の築き方や関わり方の選択

年齢や性格によって反応が異なり、とくに高学年のこどもへの対応には戸惑う場面もあるといいます。
また、「自由にさせる」「ルールを守らせる」など、支援のスタンスをどう取るかも毎回悩みながら判断しているとのことでした。

◾こどもや家庭の困難にどこまでアプローチするか?

こどもたちの背景には、食の不安定さや、家庭の孤立などが感じ取れるケースもあります。
そうした状況にどう寄り添うか、またどこまで介入すべきか、日々の判断に迷いが生じる場面が多いことも率直に語られていました。
さらに、活動を始めた当初は福祉や支援の専門知識があったわけではなく、いわば“見よう見まね”で始まった支援だからこそ、「自分たちのやり方は本当にこどもにとって良いのか」と悩むことも多かったそうです。

◾ eラーニングで支援の「基礎」を学ぶ

こうした課題感の中で、金城夫妻は「Supporters’ Web Academy」の基礎編の動画コンテンツを受講し、 以下のような学びや気づきがあったと話していました。

  • こどもの人権や接し方など、これまで自己流だった部分に理論的な裏付けが得られた
  • 「貧困の連鎖」や「制度のすき間」といった社会背景を踏まえることで、支援の見方が変わった
  • テスト形式での確認もあり、理解が定着しやすいと感じた

また、今後新たに活動に加わるボランティアの方々にも、このeラーニングを活用してもらうことで、一定の知識レベルを揃えたチームづくりができるのではと期待を寄せていました。

◾ あがぺハウスの今後の展望

金城夫妻は、「こども食堂が本来“必要ない”社会が理想」だとしながらも、現実にはそうはいかない状況があると指摘します。
だからこそ、地域に1つでも多くの“居場所”があり、誰もが自然に支援の輪に入れるような仕組みが必要だと感じているとのことでした。
自分たちのような市民による活動が、他地域で居場所づくりに挑戦する人たちのロールモデルや参考事例になれば嬉しい、そんな思いが語られていました。

◾ 動画のご案内

今回ご紹介した内容は、以下のラジオアーカイブでご視聴いただけます。
こども食堂や学習支援の運営に関わる方、地域での支援活動に関心がある方にとって、多くのヒントが詰まった内容ですので、ぜひご覧ください。
🎙【タイトル】
Supporters’ Web Academy みんなで描こう支援のミライ(2025年2月12日)

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